巨大結腸症
【概要】
便が結腸内に長時間停滞し、大きく硬くなった糞便により結腸が引き伸ばされ、蠕動運動のできない無力状態になってしまう疾患です。原因は多岐にわたり、生まれつきの機能不全の場合や、骨盤骨折、腸管内腫瘍などにより結腸・直腸が狭窄してしまう場合など様々です。
長期にわたり症状が続くと脱水や食欲不振などで危険な状態になることがあります。
【治療】
原因となる疾患がある場合はその治療が最優先です。また、自力で出せない便は浣腸処置や
摘便などを行い除去する必要があります。
なるべく再発をさせないために、治療用の食事を用いて管理したり、緩下剤を用いたりします。外科的な対応を行うこともありますが、比較的併発症の多い手術となるので、要相談となります。