巨大食道症
【概要】
食道の運動性が低下し、内腔が拡張してしまった病態を言います。先天性のこともありますが、何か他の病気が引き金となり、発症してしまうことや、原因がはっきりとはしないまま発症してしまうこともあります。
食道に力が入らないため、水や食物が食道で停滞してしまい、食後すぐの吐き気(突出)が出たり、誤嚥により肺炎を起こしてしまうケースもある疾患です。
診断はX線検査、食道造影検査などを行い、原因となりうる他の疾患がないかも同時に検査をしていきます。
【治療】
他の疾患が引き金となり発症している場合には、その原因疾患の治療が優先されます。先天性のものや原因不明のものでは、残念ながら完治を目指す治療はほとんどないため、食事をうまく食べられるようにサポートしたり、誤嚥を防ぐような工夫をしてあげることが大切です。