歯周病|浅草橋の動物病院は「あさくさばし動物病院」へ 年中無休

診療科目別症例紹介

歯・口腔の病気

歯周病

【概要】

歯周病は歯の周りの組織(歯茎・歯槽骨)への細菌感染によって引き起こされる炎症です。

口の中の歯垢(プラーク)を適切に除去しないと、歯垢の中の細菌によって歯周病は進行します。

動物は人に比べて歯垢が歯に付着しやすく、特に犬は歯垢・歯石が付着しやすいです。​5歳を超えると80%の犬が歯周病にかかっていると言われております。

歯周病が進行すると歯周病菌により、歯の周囲の骨が溶けてしまい

・歯の根っこから鼻の穴に貫通して、鼻炎を起こす

・口と鼻の間の粘膜、骨が完全になくなり食べたものが鼻に入ってしまう

・眼の下の皮膚が腫れたり、同じ場所から膿が出てくる

などの重篤な状態になります。

これらの状態になっても気付かれず、くしゃみや咳が多い、少しずつ年をとってきたくらいにしか思われていないケースも少なくありません。

また、歯周病は心臓病や誤嚥性肺炎のリスクを高めてしまうと考えられています。

歯周病が直接的な原因で命を落とすケースは稀ですが、体に深刻なダメージを与えてしまい、QOL(生活の質)を落とし、健康寿命を縮めてしまいます。

​【治療】

歯垢の付着が軽度で、炎症もわずかであれば、ブラッシング等の日常ケアで治ることもあります。

歯周ポケットと言われる歯と歯茎の隙間が深くなっていたり、歯石が付いているようなら全身麻酔下で超音波スケーラーを用いて歯石・歯垢の除去をします。

さらに重度の歯周病にかかり、歯の周りの骨(歯槽骨)が重度に溶けてしまっている場合は抜歯処置が必要になることもあります。痛みも伴う処置になりますので、局所麻酔、全身への痛み止めの投与も行い、抜歯による痛みを可能な限り軽減します。

​抜歯した箇所は粘膜同士を適切に縫い合わせ、確実な治癒を促進します。