犬伝染性気管気管支炎|浅草橋の動物病院は「あさくさばし動物病院」へ 年中無休

診療科目別症例紹介

呼吸器の病気

犬伝染性気管気管支炎

【概要】

様々なウイルスや細菌の単独もしくは混合感染によってい、主に若齢犬に起こる伝染力の強い呼吸器疾患です。多くは安静にすること、もしくは薬の投薬によって回復しますが、中には重篤化する場合があります。

空気を介しての感染、もしくは感染した犬との接触などにより発症します。多くは最近外出していたり、ペットショップなどから迎え入れたばかりという経歴、もしくは同様の症状を示す犬との接触歴があり、通常は感染一週間以内に発症します。

別名「ケンネルコフ」という名前の通り、咳の症状により気づきます。咳は持続性であり、微熱・鼻汁、吐き気が見られることもあります。多くは一般状態良好ですが、稀に長期化もしくは他の病気を併発すると重篤化し、肺炎を引き起こし咳以外の呼吸器症状(荒い呼吸や口を開けた呼吸など)も発生します。

​【治療】

他の病気の併発もなく軽度の場合、適切な環境(温度や湿度)の下で安静にすれば1週間程度で自然治癒することも多いです。治療が必要な際は、細菌感染に対する抗菌薬の投与により1〜2週間で良化します。症状を見て、去痰薬、気管支拡張薬、抗炎症薬、鎮咳薬を使うこともあります。また、これらは飲み薬でお出しする事も多いですが、ネブライぜーション(薬液を霧状にして鼻から吸収させる方法)による投薬を行う事もあります。重篤化し肺炎を引き起こした場合は、長期的な治療が必要となります。