レッグペルテス(無菌性大腿骨頭壊死症)|浅草橋の動物病院は「あさくさばし動物病院」へ 年中無休

診療科目別症例紹介

骨の病気

レッグペルテス(無菌性大腿骨頭壊死症)

【概要】

レッグペルテス病/無菌性大腿骨頭壊死症はトイ種やテリア種などの小型犬に好発し、5~8ヶ月齢の若齢期に多く発症します。大腿骨の先端(大腿骨頭)が、血液供給の障害により成長が阻害され、大腿骨頭の変形や壊死を起こす病気です。罹患動物は股関節の強い痛みのため、日常生活においては進行性の跛行(ケンケンをして歩く、足を地面に着かない等)の症状が認められます。肢を使わなくなるため筋肉量は減り、後ろ足は細くなります。
診断方法は主に触診と画像検査により行われます。触診では足を後方に伸ばし、疼痛の有無を調べます。レントゲン検査では、大腿骨頭や骨頸の骨密度の低下、大腿骨頭の辺縁部の変形、大腿骨頭や骨頸の亜脱臼等が認められることがあります。しかし発症初期では、レントゲン所見には

異常が認められず、繰り返しのレントゲン撮影、CT検査を行う場合があります。

【治療】

主に外科手術による大腿骨頭頭骨頸切除術を適用します。大腿骨頭頭骨頸切除術は、疼痛部位完全に取り除くため、内科治療による消炎鎮痛剤と安静による管理よりも予後が良いとされています。