副腎皮質機能低下症(アジソン病)|浅草橋の動物病院は「あさくさばし動物病院」へ 年中無休

診療科目別症例紹介

内分泌の病気

副腎皮質機能低下症(アジソン病)

【概要】

副腎皮質機能低下症は副腎皮質から分泌されるホルモンが不足することで起こる病気です。

若齢~中年齢の犬にしばしばみられますが、猫では非常に稀です。

特発性、感染症、腫瘍、クッシング治療薬による副作用などで副腎皮質が破壊される事が原因で発生します。犬では特発性が多くみられますが、その多くでは自己免疫が関連しているとみられています。

副腎皮質ホルモンが不足すると、元気がなくなる、食欲不振、嘔吐、体重減少などがみられますが、症状だけでは他の病気との区別は困難です。体内のイオンバランスの乱れが進行すると、痙攣や低血圧、低体温などショック状態(アジソンクリーゼ)に陥り緊急治療が必要となることもあります。

​【治療】

アジソン病の場合、ホルモン剤による治療が必要です。症状や検査を確認しながら適切な投与量や回数を決めます。1種類のお薬だけで良好に維持できることが多いですが、状況によっては2剤併用する場合もあります。飲み薬による治療がうまくいかない場合には、注射薬による治療を行うこともあります。アジソンクリーゼを起こしてる場合には、まず点滴治療を始めとしたショック状態への対応が必要です。飲食ができる状況になったら飲み薬を用いた治療に移ります。

アジソン病は適切な治療が行われていれば予後は良好です。