循環器の病気
犬の拡張型心筋症
【概要】
心臓の筋肉が薄くなりながら収縮機能を失っていくという心筋の病気です。僧帽弁閉鎖不全症などを合併することも多く、発咳や呼吸困難、失神、突然死などを引き起こします。一般に治癒することはありませんので、治療は基本的に症状を和らげるためだけの対症療法しかありません。
原因はよくわかっていませんが、家族性もしくは遺伝性が示唆されています。
大型犬に多い傾向がありますが、アメリカンコッカースパニエルなども好発犬種として知られています。
【治療】
基本的に拡張型心筋症を治す薬はありません。対症療法を行うことで、犬のQOL(生活の質)を改善させていきます。血管拡張薬、強心薬、利尿薬などを使用します。