猫の歯肉口内炎|浅草橋の動物病院は「あさくさばし動物病院」へ 年中無休

診療科目別症例紹介

歯・口腔の病気

猫の歯肉口内炎

【概要】

猫の口内炎は歯垢・歯石や口腔内細菌感染、カリシウイルス感染、猫白血病ウイルス・ネコ免疫不全ウイルスによる免疫抑制状態など様々な原因により起こります。悪化すると、唾液が多い、口臭がひどい、痛みでものが食べられないなどの症状が出ることがあります。

【治療】

内科治療には抗生物質やステロイド剤、消炎剤、免疫抑制剤、インターフェロンなどの投与があります。内科治療で最も効果が認められているのはステロイド剤ですが、投薬をやめると症状が出て、また投薬し、、の繰り返しになります。長期投与により感染症の悪化、糖尿病の発症、肝臓への負荷等のリスクが生じてきます。

そのため、歯肉口内炎の治療は外科が中心になります。具体的には全身麻酔下にて一般的なスケ―リング(歯石除去)および抜歯を行います。

抜歯は全ての臼歯を抜く「全臼歯抜歯」、犬歯や切歯も含む全ての歯を抜く「全顎抜歯」という治療法が一般的です。
ウイルス感染が認められない場合、全顎抜歯により高確率で治癒します。全顎抜歯をしても改善が乏しい場合は長期的に投薬が必要になる可能性がありますが、抜歯をしていない場合に比べ内科治療の反応は良くなります。